水盤
横たわっている人間の夢のなかで、魚のように跳ねる世界は 淋しい
淋しい そして、言葉は一つになる
証しとなる光りがあるなら 我々は耐える
必ずしも、我々の言葉によらず
他者のために 自らの意思を超えてあることを
あるいは、些細な疼痛が
組み合わされた両手に瘧るとき
祈りに符合する言葉など、ないのだと、 垢じみた青銅期の私の手よ
水盤
横たわっている人間の夢のなかで、魚のように跳ねる世界は 淋しい
淋しい そして、言葉は一つになる
証しとなる光りがあるなら 我々は耐える
必ずしも、我々の言葉によらず
他者のために 自らの意思を超えてあることを
あるいは、些細な疼痛が
組み合わされた両手に瘧るとき
祈りに符合する言葉など、ないのだと、 垢じみた青銅期の私の手よ