フレーズ、抜き書き
(夢のなかの自分は、
それを写し取ろうとするが、じゃまが入って断念する
資料をさがすしかないと思う
ほんのわずかなひとが、それを眺めていた
実際もうすこし長いものであったろうに
抽象的で断片的に、誤訳されているようであった
・
(詩の冒頭メモ
磯、入り江のなみうち際に、不透明な液体がただよっていた
それは、暗緑色のゲル状で
周辺には浅い水面を通して、ベージュの砂れきが、きらめきを見せていた
混沌には、しだいに極が現われた
・
(唐突に風に吹かれ、目覚める
さびしさのなかで、打ちよせる波の朗誦
美はすべてを内包しながら、そこには声があり
すべての音があった
・
(蜿蜒とつづく擬態、