半球



               丘の頂上で道は終わる。
樹のように広げられた手は、金曜日の鱒を焼く。
さて、一から始めるのだ、ブロッコリと茸を炒めて
玉ねぎを半分に割って皮をむき、見開かれた瞼のなかの

眼球と、その空っぼの脳髄に感嘆し、それぞれの光に照らされた
半球と、それぞれの闇のゆくえを思い。
変容あるいは、不在という神の丘
いびつな半球に焼き尽くされる創造主よ、何ができたの?
                             












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