夜が明けるまでに、心を決めなくてはいけないな
旅立つか とどまるのか エンディミオンの調べにつつまれて
キーツ、フレデリック・ワッツ
私もあなたたちのように 生きたいと願っているのです
明日を怖れる心をしずめて せめて今は
ほのかなディアナの祝福のもと 羊たちが眠り、
ときおり草を食んでいる
そのようすをいつまでも眺めていたい
そして、あなたが詩のなかで唄ったように 私も生あるかぎり
詩魂のなかで苦しみ続けていたいのです
あなたたちの遺したオードを
あなたたちのために 唄いながら
夜が明けきってしまうまでに、心を決めなくてはいけないな
旅立つか あるいは、とどまるのか エンディミオンの調べが消えるまえに
ソネット <エンディミオン>
─ 詩集「ソネット <エンディミオン> 」より─